【楽譜を読む・楽譜の仕組み】〜2分音符を理解する〜

2分音符に関しては、前回の「〜4分音符を理解する〜」を理解出来てれば、なんてことのない内容です。
 
 
2分音符は白玉に棒が付いた形の名称です。
こんな形です。
 
4分音符がカウント「1」の長さに対して、2分音符はカウント「2」の長さです。
 
例えば、4分音符が2つ続いた「ター ター」の後ろの「ター」が「アー」に変わったと思ってください。
 
休符の時もそうでしたが、伸ばすからと言って、「ターーー」と“ただ単”に伸ばしてしまうと、カウントが取れなくなったり、感じられなくなってしまうので、「ター アー」と2カウント分と言う事を感じれる歌い方で練習します。
 
「ター」も「アー」も同じベクトルで大丈夫です。
 
とは言っても、実際の楽器演奏や歌では、「アー」の部分は凹凸が聞こえないようにしますが、それは最終段階で大丈夫です。
 
ですので、2カウント目(2拍目)の“心の声”をしっかり表現するつもりで自信を持って「ター アー」と歌う練習をします。
 
大事なのは、長さを表現するのではなく、あくまでもカウントです。
 
2分音符が2つならんでいたら、
「ター アー ター アー」です。
 
4分音符の時と同様に、機械的に無機質に出来るようにしましょう。
 
 
次は歯抜けパターンです。
「ウン ウン ター アー」
4分休符は4分音符の回でもやったように「ウン」です。
(「2分休符」と言う記号もありますが、あえてここでは出しません。)
 
 
「ウン ター アー ウン」です。
 
 
次は、4分音符との組み合わせです。
 
a「ター アー ター ター」
 
b「ター ターター アー」
 
c「ター ター アー ター」
です。
 
 
更に、4分音符、4分休符、2分音符の組み合わさせです。
 
d「ター アー ウン ター」
 
e「ター ウン ター アー」
です。
 
出来ましたか?
 
 
次は、付点2分音符(3の長さ)です。
 
「1」(4分音符)と「2」(2分音符)の長さはこれまでに出来きたとおりです。
 
「3」の長さを表すのに
「1(4分音符)+ 2(2分音符)」もしくは、
「2(2分音符)+ 1(4分音符)」で表します。
上記の様に「2(2分音符)+ 1(4分音符)」に玉の部分を曲線(タイ)でつなぐように表記します。
 
もしくは、「付点」を使います。
 
付点とは、付いた音符を1.5倍にする効力があります。
ですので、2分音符に付点を付けて「3」の長さを表します。
世の中の楽譜は、ほぼ付点2分音符で「3」を表現しますので、この見た目になれましょう。
2分音符に付点が付いてたら「3」の長さです。
 
ちなみに「タイ」で繋げなければならないときは、小節線をまたいだ時です。
それの参考はまた次の機会に。
 
 
では、これまで出てきた音符での組み合わせです。
 
f「ター アー アー ター」
 
g「ター ター アー アー」
 
h「ウン ター アー アー」
です。
 
 
次に、4分音符の時と同様、上記の全てをまずは言葉だけで言ってみて、次はメトロノームを使って実践してみましょう。
 
 
♪ 2分音符まとめ
 
いかがでしたでしょうか?
4分音符でも2分音符でも大事なのは、やはりカウントです。
4分音符は常にカウントと同様に発音しますが、2分音符の場合は後ろを伸ばすと言う“罠”があります。
そこを漠然と伸ばしてしまっては、その次のタイミングがわからなくなってしまうので、「ター」と「アー」で2カウントを表現する(感じる)事が大事です。
よく、「休符があるとわからなくなっちゃう」と言う方が居ますが、それも同様の事で、休符をただ休んでしまうからです。
休符は「ウン」音符は「ター」伸ばしは「アー」と言う言葉で、カウントという目盛りを全て埋めていきましょう。
 
 
次回はいよいよ8分音符です。
8分音符を理解できれば様々な曲を楽しめます。
 
 
【楽譜を読む・楽譜の仕組み】〜2分音符を理解する〜
おわり