「ワンポイント音楽講座」カテゴリーアーカイブ

【楽譜を読む・楽譜の仕組み】〜音名を読む〜

音の高さ(音名、オタマジャクシの玉)は、どれでも良いのである一つの音がわかれば、そこから数えて読むだけです。

そこには、何の考えも要りません。
ただ数えるだけです。

 

あっ、その前に「ドレミファソラシド」の順番が頭の中に入っている事が前提です。

みなさんに尋ねると案外多いのが、「ドレミファソラシド」は言えるけど、逆からとか、途中から、例えば「ファソラシドレミファ」とか、「ド」以外の音名からのアップダウンができない事です。

「ドレミファソラシド」と言うのは、よく聞く並びでもあるので、皆さんスラスラ言えますし、頭では「音の順番」と言う事はわかっていても、「ドレミファソラシド」と言う1つの単語として覚えているだけだったりします。

ですので、いざランダムに「ミの下の音は?」「ソの上の音は?」と質問をすると、「えーーーーっと」と時間がかかってしまいます。

大事なのは、音名を読むのは先にも述べましたように「ただ数えて読む」だけです。

何の感情も要りません。

“もの”を定規で測って、書いてあるメモリを読むのと一緒です。

楽譜と言うと、「難しいもの」と言う先入観が先に出てしまいがちですが、「ただ読む」ようにしましょう。

 

あと、「あるある」ですが、音程をつけようとしてしまう事です。

音程は付けなくて良いです。
棒読みにしましょう。

音程と言う無駄な思考は取り除き、高さ(音名)を読む事だけに専念しましょう。

 

・例題です。(ト音記号で)

「シシララ ソファファシ ファファミレ シシ」

フラットやシャープなども無視して大丈夫です。
それらを意識するのは次のステップです。

 

「ラソラ ファレラソ ファファソソ ラシラシ」

それともう一つ、覚えないようにする事です。
言えたら、もうそれはそれでオッケィです。

覚えると言う脳を使わずに「反応して読む」と言う脳を使うようにしましょう♪

とは言ってもある程度スラスラ読めるようになるにはトレーニングが必要です。

 

あ、あととっても大事なこと、
楽譜に音名を書き込まない事です。

書いた瞬間、楽譜上の音符ではなく、カナしか見なくなってしまいます。
そうすると、リズムが見えなくなってしまいます。

 

次回はせっかくなのでリズムの話を。

 

【楽譜を読む・楽譜の仕組み】〜音名を読む〜
おわり

【音楽理論】テンションコード

『かっこいいテンションを教えて下さい』
とちょいちょい言われます。

 

例えばドミナント。

♭9thはマイナーキイのダイアトニックノートなので普通の事。
メジャーキイであれば、マイナーキイからの借用和音でちょっとアンニュイ感がでたり。

♯9thは、オルタードのサウンドだったり、ブルースフィーリングだったり。

13thは、♭であればこれまたマイナーキイのダイアトニックであり、メジャーキイの場合はマイナーキイからの借用和音。

それぞれの調性とスケールとコードが身についた上で、その場所に対してどの響きをぶつけようかな〜と思う事で、決してオールマイティーな飛び道具では無いと言う事です。

ま、お気に入りのテンションコードは誰しもあると思いますが。

 

味付けで例えるなら、醤油で食べようかな〜、塩で食べようかな〜、ケチャプかな〜、と、味を想像するように、各々の和音も想像できる耳を養い、狙って使えるようになる事が重要です。

そうすると逆に闇雲にテンションを酷使するのではなく、適材適所がわかるようにもなります。

 

メロディーラインで表現をするときは、音の並べ方によっても聞こえ方が変わるので、旋律だろうが、和音だろうが、ふかんで聴いた時に同じサウンドに聞こえる事が大事です。

今日のコード進行

新コーナー、『今日のコード進行』です。
1回で終わったりして。。

と言うのも、生徒さんからyoutubeなり、インスタなりの音を聴いては、「このコード進行はなんですか?」とちょいちょい質問を受けます。

ということで、今日質問をされたコード進行です。

||: A△7        | D7(+11)        | C#m7    F#7    | Bm7    Bb7(aug)    :||

のループです。

テンポ100くらいのハーフタイムシャッフルで遊んでみてください♪

3小節目3拍目のF#7ですが、♭9thでアプローチをしたくなっちゃく人は、次のBm7にちゃんと反応した方ですね。
ですが、E Majorのままでも良いですよ。

2小節目は、Lydian 7thのサウンドをうまく楽しんでください。

【音楽理論】アボイドノート

『このコードの時のアボイドは何ですか?』
とちょいちょい質問されます。

アボイドノートを避ければフレーズが出来上がると勘違いをしている感をしばしば感じます。

使っちゃダメな音なんてありません。

むしろコードトーン以外の音を上手に使うことによって、薬味をプラスするようなおいしいサウンドになります。
特にジャズ系の場合は。

アボイドノートを意識するよりも、きちんとコードトーンを意識してフレーズを作るようにしましょう。

って言うか、いっその事アボイドノートなんて言う言葉と存在はもう忘れちゃってください。

【音楽】リズムを良くする為に

昨日のレッスンで、「あれ〜、リズムすごく良くなったね〜」と言ったところ、
『先生に言われて通り、音程を付けずにひたすらリズムだけを歌ってました』
と。

正解!

リズムに音を乗せると言う段取りです。
まずは拍(カウント)に対して、リズムだけをきちんと歌えるようにします。
それが出来てから、音(音程)を乗せます。

楽器の場合は運指ですね。
歌の場合は歌詞ですかね。

世の中、音程や指使いと言った、『音』を先行して思いがちですが、リズムがきちんせねばどうしようもありません。

また、リズムを歌うには適切な言葉をあわせる事が重要です。

管楽器であれば、タンギングとスラーの様に“タ”と“ラ”で歌うのがベストです。
私の様な管楽器奏者が思うに、管楽器じゃなくてもそのように歌うのがベストじゃないかな〜と思います。

その際、忘れていけないのは、表拍の休符も歌うことです。
音符の始まりがフレーズの始まりではなく、裏拍や1拍目以外から始まってるフレーズはその前の休符もメロディーの一部として感じなければ成り立ちません。

それらがわかると、音楽の感じ方が変わりますよ〜

伊藤